クラウドソーシングではどんな副業ができるの?
副業が認められるようになり、サラリーマンでも副業をする人が増えてきました。そんな中、クラウドソーシングで副業の仕事を探す人も少しずつ増えています。
クラウドソーシングは「仕事を探したい人」と「仕事を依頼したい人」を仲介してくれるマッチングサービスのようなものです。
サイトに登録すれば、自分の持っているスキルやノウハウを生かせる副業が見つかります。会社に属することなくフリーランスでできるため、比較的自由に自分のペースで仕事をすることができます。
これから副業を新たに始めたい人のために、そもそもクラウドソーシングとは何なのかや、クラウドソーシングでできる仕事について詳しく解説していきたいと思います。
クラウドソーシングとは
そもそもクラウドソーシングとは?クラウドソーシングの意味と、クラウドソーシングが広まった背景をご紹介します。
クラウドソーシングの意味
クラウドソーシング(crowdsourcing)は、企業や個人がネットを使って仕事を外部に委託するサービスのことを言います。群衆(crowd)と業務委託(sourcing)を組み合わせた造語で、名詞のsourceは「出所」という意味ですが、動詞のsourceは「(部品・製品など)の供給先を見つける[確保する]」という意味があります。
クラウドソーシングが広まった背景
従来は専門的なスキルを持った人を企業が雇い入れて仕事をするスタイルでした。しかし、必要なスキルを確実に持った人を確保するのが困難で、人材にコストがかかるといったデメリットがありました。
そこで、必要なスキルを持っている外部の人に委託しようという動きが始まりました。当初は特定の人に依頼する「アウトソーシング」が主流でしたが、インターネットの普及により不特定多数の人に委託先を募るような形が登場しました。
これが「クラウドソーシング」の始まりです。クラウドソーシングという言葉が使われるようになったのは2000年代に入ってからです。2008年には日本にもクラウドソーシングのマッチングサイトを運営する会社が設立されました。
クラウドソーシングは、地方に住みながら都市部の仕事を受注したり、在宅で仕事ができる、人に直接会わずに仕事ができるという労働者にとってのメリットもあります。
企業にとっても労働者にとってもメリットがあるからこそ、クラウドソーシングを利用する人が増えていきました。
クラウドソーシングのサイト
クラウドソーシングのマッチングサイトで特に知られている「クラウドワークス」と「ランサーズ」について紹介します。
◆クラウドワークス
「クラウドワークス」は2011年に設立された会社で、クラウドソーシングを中心としたインターネットサービスの運営をしています。
クラウドワークスの特徴は、案件の数が多いことです。後述する「ランサーズ」よりも案件の数が多く、未経験者OKのものも多いので、初心者でも気軽に始めることができます。
◆ランサーズ
「ランサーズ」は2008年に設立された会社で、仕事を依頼した企業と仕事を受注した個人をオンラインでマッチングする事業を行っています。
クラウドワークスと比べると案件の数は5分の1程度ですが、クラウドワークスと共に最も知名度のあるクラウドソーシングのサイトです。ランサーズにも初心者でもできる仕事がいくらかあります。
◆どちらのサイトがおすすめなのか?
クラウドワークスとランサーズは、募集している職種が似ています。片方にしか掲載されていない案件もありますので、両方登録するのがおすすめです。仕事のしやすさや、受注できる数を見てどちらをメインに利用していくのか決めましょう。
◆利用の方法
クラウドワークスとランサーズの利用方法はどちらも似ています。取引の流れを見ていきましょう。
①登録
受注者としてサイトに名前やプロフィール、メールアドレスなどを登録します。経歴やスキルを魅力的にアピールできると依頼数も増えます。
②仕事検索
自分がやりたい職種の仕事を検索します。
③応募・条件交渉
自分にあった仕事が見つかったら、応募します。条件を変更した場合は交渉します。納期や報酬額は希望を伝えることができます。アンケート回答など作業系の仕事は、応募することなく取り掛かれるものもあります。
④契約
発注者が業務を委託する人を選び、選ばれれば報酬が仮払いされて仕事がスタートします。
⑤納品・修正
納期までに作業を完了し、納品します。修正があれば対応します。
⑥報酬獲得
仕事の完了報告をすると報酬が入金されます。ちなみに、入金される時にサイト側に手数料が取られます。口座に振り替えられる日にちは会社によって異なります。口座振替の際にも手数料が発生することがあります。
クラウドソーシングでできる仕事とは?
クラウドソーシングでできる仕事は多岐に渡りますので、見やすいように表にまとめました。自分にできる仕事があるかどうかチェックしてみましょう。
スキルが必要な仕事 |
ジャンル |
仕事例 |
システム開発 |
ウェブ開発、システム設計、保守・運用・更新、アプリ開発、ゲーム開発など |
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ホームページ制作 |
ウェブデザイン、SEO対策、SNSマーケティング、アクセス解析など |
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デザイン |
ロゴデザイン、バナー広告デザイン、イラスト、印刷物デザイン、プロダクトデザイン キャラクター、アイコン、アニメ、POP、メニュー、CD、本のデザインなど |
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ライティング |
コピーライティング、ブログ記事作成、文の編集や校正、電子書籍制作、メルマガ作成、DM作成など |
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翻訳・通訳 |
諸外国語の翻訳、出版翻訳、映像翻訳、同時通訳、海外コールセンターなど |
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ECサイト・ネットショップ |
商品登録、商品撮影、ECサイト制作、ネットショップ在庫管理・受注管理など |
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サイト運営 |
ウェブ・マーケティング、コンサルティング、リサーチ・解析など |
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写真・動画 |
動画作成、画像加工、写真撮影、映像撮影、映像編集など |
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3D-CG制作 |
3D-CAD作成、モデリング、パース作成、建築設計、3Dアニメーション作成など |
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音楽・音響 |
作曲、効果音、音声制作、BGM制作など |
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ビジネス |
財務会計、知財、ライフプラン、不動産など |
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スキル不要の仕事 |
テキスト入力、データ作成、内職、軽作業、各種代行、音源の文字起こし、商品サービスに対する口コミ、アンケート回答など |
スキル不要の仕事もあるので、まず初めは簡単な仕事から始めてクラウドソーシングの利用方法に慣れていきましょう。
しかし誰でもできる仕事は、残念ながら数円~数百円ほどの報酬にしかなりません。月に1万円以上稼ぎたいのなら、何かスキルが必要です。
現在の仕事や趣味で得意なことがあればその分野で探すのがおすすめです。
スキルが必要な仕事の中でも、ライティングはパソコンの特殊な知識をそこまで必要としないので、未経験でも簡単な仕事から始めてスキルアップしていくことができます。
副業では、自分にできる範囲の仕事量に抑えておくことが大切です。
本業がおろそかにならないように、副業との兼ね合いを自分なりに考えて無理なく続けていけるようにしましょう。
まとめ
クラウドソーシングについて、サイトやどのような仕事があるのかを紹介してきました。クラウドソーシングのサイトに登録すれば、システム開発やデザイン、ライティング、ネットショップ運営、動画編集、アンケート回答など主にパソコンを使ってできる仕事を探すことができます。
クラウドソーシングを利用するメリットは、なんといってもたくさんの案件の中から自分がやりたい仕事を選べることです。ちょっとしたお小遣い稼ぎから、月に1万円以上の収入も見込めます。
自分のやりたいことや、気になる仕事があればぜひ副業として始めてみてはいかがでしょうか?