転売(店舗せどり)で稼ぐ方法~仕入のコツや発送までの流れ~
転売は商品を安く仕入れて高く売り、その利ザヤで儲ける商売です。
サラリーマンでも空き時間を活用すれば、月にいくらかの副収入を得ることができます。
転売で稼ぐにはどうしたら良いのでしょうか?
以前は古本の転売が主流でしたが、現在は種類や方法も増えて、特別なスキルがなくても出来るようになりました。
転売に興味のある方はぜひご一読ください。
転売(せどり)とは?
転売(せどり)とは、ものを安く買い高く売って利益を出すビジネスです。
せどりの語源は諸説ありますが、「本の背表紙を見て高く売れる本を取ること(背取り)」や「競って利益の出る商品を取ること(競取り)」などと言われています。
江戸時代以前から古本やお米を転売する商売のことをそう呼んでいたようです。
現代のせどりは、安く仕入れた商品をAmazonなどのネットショップで販売するネットビジネスが主流です。
せどりをする人のことは「せどらー」と呼ばれています。
転売(せどり)のメリット
転売(せどり)を行うメリットを2つ紹介します。
◆営業活動しなくても売れる
せどりは販売業ですが、営業活動はしなくてOKです。
通常の販売業は宣伝や広告を出して集客しなければいけませんが、せどりが販売のために使うAmazonやメルカリなどのネットショップは、世界トップレベルの集客力があります。
売れる商品を仕入れて出品するだけで、何もしなくても売れていきます。
◆売れ行きや利益を予測できる
メリット2つ目は、売れ行きや利益を予測できるので、失敗するリスクが低いことです。
仕入れた商品が売れ残り、在庫が膨らむのが怖くて始められない人も多いと思います。しかし、Web上のツールやアプリを利用することで過去の販売データを見て、仕入れる前に売れ行きや利益を知ることができるようになっています。
仕入から発送までの大まかな流れ
仕入から発送までの大まかな流れを見ていきましょう。
仕入れには、以下の2種類の方法があります。
◆家の近くのショッピングモールや家電量販店など実際のお店で商品を見つける方法(店舗せどり)
◆ネットショップで仕入れる方法(電脳せどり)
仕入れた商品はAmazonで販売するなら専用倉庫に送ってしまえば保管・受注・発送まで委託することができます。
メルカリの場合は自宅などで保管し、売れたら購入者へ発送します。
仕入の方法
仕入の具体的な方法を紹介します。ここでは実店舗で仕入れる方法(店舗せどり)を取り上げます。
〈実店舗で仕入れる場合〉
実店舗で仕入れる時は、スマートフォンで商品のバーコードを検索して売れ行きを調べます。
☆仕入で使うアプリ
・「せどりすと」iPhone用
・「せどろいど」Android用
・「Amacode」両方可(これが一番使いやすいです)
☆合わせて使用するサイト
・「キーゾンWEB」(有料版「Keepa」に登録が必要です。月額約1800円です。)
↓登録方法や使い方は、開発者のふじもんさんのブログをご覧ください
☆Amazonで売れた時の利益を確認するアプリ
・「Amazon Seller」
アプリは、スマートフォンのカメラでバーコードを読み取るとランキング・最安値・粗利などが表示されます。
また、スマートフォンよりもお店で目立たない、商品のJANコードを高速で読み取る「バーコードリーダー」という機械があります。
スマートフォンを使うより検索スピードが速くなりますので、せどりを本格的に始めたい人は手に入れておきましょう。
価格は3万円程度で購入できます。
バーコードを読み取ったら、確認しておきたのが“この商品はいつどのくらい売れるか”です。
Amazonでの商品の売れ行きは「キーゾンWEB」というスマホサイトで調べることができます。
キーゾンは「Keepa」というツールを母体としていて、「Keepa」の有料版に加入すると「キーゾンWEB」に登録できるようになります。
「キーゾンWEB」では、いつ・いくらで・どのくらい売れたのかデータを見ることができます。
商品はほぼ過去のデータ通りに売れますので、仕入の段階で確認しておくと安心です。
(※2020年6月30日までは「モノレート」という無料のツールがありましたが、残念ながらサービス終了してしまいました。モノレートの代替ツールとして現在注目されているのが「キーゾンWEB」です。)
「キーゾンWEB」で注目すべきは「ランキング」のデータです。
データを示す線がギザギザになっていればよく売れている商品ということになります。
最後に、Amazonの提供する出品者専用アプリ「Amazon Seller」で、売れたときにAmazonから入金されるお金を計算します。
ここまで調べて利益が出ると分かれば、その商品を購入します。
出品準備のためにやっておくこと
出品するためにやっておくことを紹介します。
Amazonに登録してお店を開設する
Amazonで販売するために、自分のお店を開設します。
店舗名を考えるくらいで、とても簡単に開設できます。
Amazonなら販売サイト作りや営業が必要ありませんので手軽です。
お店を開設するために用意するものは、
①メールアドレス
②クレジットカード
③店舗情報(店舗名、運営責任者、電話番号)
④電話番号
⑤手数料です。
手数料は、出品プランと商品カテゴリによって異なります。
〈小口出品〉商品1つごとに基本成約料100円+販売手数料
〈大口出品〉月額4,900円+販売手数料
FBA(Amazonの発送代行サービス)に登録する
AmazonにはFBAというシステムがあります。
Amazonが商品の保管から注文処理・発送・返品に関する購入者とのやり取りまで代行してくれる、とても便利なサービスです。
FBAを利用すれば自分が会社で働いている時間でも、FBA倉庫から購入者へ商品を送ってくれます。
FBAを利用すると、「Amazonプライム対象商品として販売可能」「上位に表示されやすくなる」などのメリットがあります。
FBAの登録や利用料はかかりませんが、商品のサイズごとに手数料がかかります。
手数料には保管手数料と発送代行手数料の2つです。
Amazonで販売するものは、購入する前に前述のアプリ「Amazon Seller」で手数料と利益の確認をしておくことが大切です。
メルカリのアプリをダウンロードしておく
初心者におすすめなのがメインでAmazonを利用し、サブでメルカリを利用することです。
メルカリは自分で発送作業をしなくてはいけませんが、「メルカリ便」は全国一律の発送料金で、発送料は発送の際に支払うのではなく売上から引く仕組みになっているので管理が楽です。
転売できない商品
ほとんどの商品が転売できますが、一部出品できない商品もあります。
〈Amazonの場合〉
・偽物
・Amazon Kindle商品
・リコール対象商品
・アダルト商品
・海外直送によるヘルス&ビューティ商材
・Amazonが販売を許可していないサプリメント・化粧品・成分商材 など
メーカーの意向によって転売が禁止されている商品もありますので、一度ざっと確認しておきましょう。
また、偽物はキャラクターものやブランドものがよく出回ります。
お客さんが偽物だと気づいてAmazonに通報すると、アカウント停止やアカウント削除の処分を受ける可能性がありますので、怪しいと思ったら取り扱うのをやめておきましょう。
高く売れる商品とは?
せどりを始めてもなかなか上手くいかない‥ということがあります。
実際、安いものを見つけて相応の価格をつけて売れば良いのですが、たくさん行動して、きちんと検索してから購入しないと利益にはなりません。
そこで、儲かる商品の探し方をいくつか紹介しようと思います。
処分品を購入する
お店には、季節や型式が切り替わるタイミングで早く売って処分したい商品が必ずあります。
そのような商品は値引きされているので利益が出る可能性が高いです。
すでに店頭から消えてしまった商品を購入したいお客さんがいるためです。
また、大きく値下げした商品を狙うには閉店セールがおすすめです。
なるべく在庫を売ってしまいたいので、閉店が近づくにつれ、さらに値下げをすることもあります。
隅に追いやられた商品が狙い目
お店が一番売りたい商品や新しい商品は、お客さんに見えやすい高さと位置に配置されます。
そういう場所にはせどりに適した商品がありません。
棚の隅に追いやられ、ほこりを被っていて、他の店では見たことがないような商品こそ利益が出る商品の可能性が高いです。
値札やポップにある目印から読み解く
値札やポップに「赤いシールが貼ってある」「バーコードが蛍光ペンでマークされている」といったお店独自の目印がついていることがあります。
それらは在庫処分・廃盤商品・値下げ商品といった合図なのかもしれません。
中には販促商品であることもありますが、転売に適した商品を見つける手掛かりになる場合があります。規則性があるかどうか探ってみましょう。
生産終了品や型落ち品を狙う
生産終了品はもう新たに出荷されないので入手困難で希少価値があります。
そして、需要が高くなります。
長く愛用していて慣れている商品が欲しいという人がいるためです。
そのような生産終了品は家電量販店やディスカウントストアなどで型落ち品として安売りしています。
これは売れる商品を安く仕入れるチャンスです。
出品者が少なくてデータ上は一見売れているように見えなくても、出品されたらすぐに売れている商品は買いです。
〈要チェックの生産終了品・型落ち品〉
炊飯器、コーヒーマシン、ヨーグルトメーカー、ホームベーカリー、パソコン、オーディオ(イヤホン、ヘッドホン、音響機器、ICレコーダー)、ゲーム、おもちゃ、など
まとめ
転売(せどり)の大まかな流れと仕入のコツについて紹介してきました。
今回は店舗せどりについて詳しく紹介しましたが、他にもネットショップから仕入れる方法や、海外から個人輸入して売る方法もあります。
店舗せどりをするにはやはり仕入の際に購入品を運ぶ車があった方が良いですし、家から近い距離にいくつか仕入先となる店舗が必要です。
まずは好きな商品から始めて、月に3万円の利益を目標に始めましょう。
一つの仕入れ方法に集中して取り組み、しっかり利益を計算して購入することが転売を成功させるカギとなります。
最後になりますが、参考書籍を1冊ご紹介させていただきます。
より詳しく知りたい方におススメです。
〈店舗せどりのノウハウが分かる本〉
フジップリン『せどりで<ガッチリ稼ぐ!> これだけ!技』
2019年 株式会社技術評論社。