せっかちな人はなぜ疲れるのか?メリットとデメリットを理解しコントロールしよう
皆さんの周りにも、「せっかちな人」がいませんか?
仕事だけせっかちな人もいるでしょうし、仕事だけでなくプライベートもせっかちな人もいるはずです。
「せっかちな人」は、せっかちであるがゆえに他者よりも常に疲れていることが多くなります。
実際の所、せっかちは「悪」なのでしょうか?
この記事では、そんな「せっかちな人はなぜ疲れるのか?」という疑問とメリット、デメリットについて解説していきたいと思います。
せっかちとは?
まずは「せっかち」がどのようなことなのか、具体的に挙げておきましょう。
せっかちは、「先を急ぐ習性」を持つことで、常に時間を短縮しようとする人のことを指します。
一般的な人が5分で終わらせる作業を、せっかちな人は2~3分で終わらそうとします。
また、せっかちゆえにシングルタスクではなくマルチタスクになとなることも多くなります。
作業だけではなく「会話」に関しても影響が及び、話をしている最中でも、結論を急ぐ傾向にあります。
歩くスピードも早歩きですし、早食いでもあります。
とにかくすべての行動が早くなければ気にくわないといった性質を持っているのです。
せっかちが疲れる理由はたった1つ。
「他者よりも急いでいる(労力を使っている)から」です。
車の燃費で例えると分かりやすいかもしれません。
5kmの道のりに信号が5つあったとすると、一般的な人は時速50kmで進み、目の前の信号が赤になれば徐々に減速しながら「止まれ」で停車しますよね。
しかし、せっかちな人はアクセルを強く踏み、時速70kmで車を走らせます。
さらに信号が赤でも徐々に減速せず、ギリギリまで速いスピードで走り、信号直前でブレーキをかけます。
そして青信号になったらアクセルを強く踏み込み急発進するのです。
こうした運転をすれば、燃費が悪くなる(疲れる)のは当然ですよね。
せっかちであるメリット
せっかちなマイナスのイメージを持たれやすいですが、実際にはメリットもあります。
具体的に挙げていきましょう。
成果を素早く出すことができる
せっかちな人は、「サボる」ということをあまりしません。
サボれば余計に時間がかかるわけですから当然ですよね。
そのため、やらなければならないことに全力で取り組むため成果を素早く出せるのです。
真面目な性格な人ほど、せっかちである確率が高いといえるでしょう。
フリーな時間ができる
せっかちな人は素早く仕事屋プライベートの作業を終えることができるので、「フリーな時間」ができます。
趣味のある人ならば、毎日趣味に没頭する時間を作れることもあるのです。
周囲の人を助けることができる
やらなければならないことを素早く終えることができるということは、周囲の人を助ける時間があるということでもあります。
会社などでトラブルが起きてピンチに陥っている人や部署全体に対して即座にヘルプに入れるため、「頼りになる人」といった印象を与えることができます。
せっかちであるデメリット
次にせっかちな人のデメリットを挙げていきましょう。
一般的なイメージ通り、せっかちさには複数のデメリットが存在します。
周囲に対して厳しい目になりがち
せっかちな人は、自分にだけでなく他者に対しても素早さを求めてしまいます。
自分に対しても厳しいですが、他者に対しても厳しい目でなりがちなので、「あの人と一緒だと息が詰まる」と思われてしまうことも多いのです。
とにかく疲れる
せっかちな人は、常に急いでいるのでリラックスする時間がかなり少なくなります。(常に体に力が入っている)
それゆえに、前述したように必要以上に「疲れる」のです。
「少しはのんびりしなよ」と言われのんびりしようとしても、そののんびりさにイライラして結局急いで疲れてしまうケースも多くなります。
後で「なんで自分はあんなに急いでしまったんだろう」と反省することもありますが、コントロールできる人は意外と少ないものです。
ミスが多くなる
物事を急ぐということは、正確性が下がることと同じ意味を持ちます。
仕事やプライベートでミスが多くなり、自分が困ったり他者や会社に迷惑がかかったりします。
時間に余裕がある作業も急ぐ傾向にあるので、「こんなに時間的に余裕があったのにミスってる」と指摘されることもあります。
メリットで挙げたように、サボらずに素早く成果も出せてトラブル時にも頼りになる一方で、ミスの多さによって「頼りなさ」も与えてしまうのです。
まとめ
今回は、「せっかちな人はなぜ疲れるのか?」という疑問とメリット、デメリットについて解説してきました。
せっかちな人は必要以上に労力を使っているため、必然的に疲れてしまいます。
しかし、デメリットも当然ありますが、意外にもここで挙げたようにメリットも複数あるのです。
せっかちな人は、せっかちさとのんびりさを上手にコントロールするよう心掛けましょう。